topspecial[わたしのおきにいり/原田真千子]

お香3種と蜂蜜

TEXT_原田真千子
原田真千子(はらだまちこ)
秋吉台国際芸術村企画担当
愛知県岡崎市生まれ、山口市在住。


 

回遊タイプ。秋吉台を職場としてかれこれ7年。アーティストとともに働くことを天職と信じ、現代芸術の環境改善に頭を悩ませる日々。「わたしのお気に入り」と言い出したら実に枚挙にいとまがないので、とりあえず日常欠かす事のできない猫、茶、コーヒー、乳、甘味、花、香、音楽のなかから持ってきやすかった物を挙げてみました。お香3種。まず茶色の箱は、みのり苑の風韻伽羅。来客時などインテリアのアクセントに使ったりします(むしろアラ隠し)。小さい黒い箱のは、鳩居堂の黒方。ちょうどいま切らしていて、近所のお茶やさんで取り寄せてもらっているところ、集中したいときに薫いたりしてます。手前の懐中時計みたいなのは黒檀の携帯容器で松栄堂の塗香が入っています。まさにお坊様が携帯したりするもので「お寺の匂いがする」とかいわれるんですが、シナモンとかスパイス系のハーブが主体でできているので、食品ではないけど外出中にリフレッシュしたい時に手にとったり、ペロッと舐めたりしています。
それから、おまけの蜂蜜。いつの頃からか無類の蜂蜜好きになっていました。写真には写って無いのですが、空っぽになっても瓶が捨てられない一番のお気に入り蜂蜜は、ボルティモア産の「Really Raw Honey」。2004年に来日したレジデンスアーティスト アン・エヴァートンが4瓶持って来て1瓶もらったのが最初。蜂の巣からプロポリスから何でもかんでもそのまま撹拌してあるのですが、あまりにおいしくてアメリカに行く人、アメリカから来る人にいつもおねだりしています。持参したアンはというと、滞在中に3瓶ペロリと平らげてかえりました。それから、右のつぼ型の瓶はニカ&プリモシュよりスロヴェニアのお土産としていただいたものです。このタイプは初めて見たのですが、濃厚な蜂蜜にアーモンド、ヘーゼルナッツ、くるみ、レーズン、ドライいちじくなどなどがたっぷりとつけ込んであります。すごく美味。自家製でもいけるものかと実験を試みようと思っています。最後に左の2瓶は、秋芳町の養蜂家秋山さんがつくっている蜂蜜。レンゲ、ソバ、夏みかんなど5種類あるのですが、特にこのソヨゴとクロガネモチが好きです。この瓶のラベルは、2005年のレジデンスアーティスト富田俊明さんがプロジェクトで秋山さんにお世話になった際にお礼にデザインされたものです。

 


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