壁一面に貼った紙のドローイングの作品は、線的要素、色彩的要素、面積の要素の何処を拾ってきて何処を捨てるか、で、絵にしていくか。をやってみたものです。この時のドローイングは私にとって日常的な日記のような行為で、あふれてきたものを吐き出す意味合いが強かったように思います。
air's boxでの展示が実質はじめての自主制作、そして発表の場でした。自己の表現をすることと、未来への変化が少しずつゆっくりとみえてくるものがありました。それを絵にしてみようかなぁと思ったのが「あした」という作品です。untitledという小作品もそのひとつです。画面としてはすごく弱く薄いものですが、反省点もかなり含めて今後につながる一枚になりました。
今後の展開
今までやってきたことや画面は一度捨てて、新しいタブローに入る為のドローイングをしています。前までのドローイングとは意味合いが違っていて、新しい自分(新たな自分の表現)を探ることが強いです。その新しいものと根本的に存在する自分の空間づくりや色の攻め方、表現とをうまく折り合いをつけつつ今の自分の画面を残していけたらいいと思います。
あなたにとって表現とはなんですか
私にとって表現とは自分を、生きることを肯定するものであり自分と他人とか社会をつなぐものです。美術だから表現という言い方になるけど、パンやさんがいいパンをつくりたいと思うように私も本当にいい作品をつくりたいと思う。それが今の私にとっての表現です。果てしなく遠い道のりへの修行のような感じもありますが、生活していくこと、生きていくこと全てが最終的に表現につながっているのだと思います。