topspecial[COLUMBIA RECORDS-air's box 2006/2007-]
COLUMBIA RECORDS-air's box 2006/2007
とうめいもどき

木場仁美 Hitomi Koba
1986年生まれ
埼玉県出身

作品のコンセプト
食品包装用ラップを使ったインスタレーション立体。生まれてははじける儚さを もつ泡ぶくのようなイメージを、ラップという控え目で目立たない、あいまいな 素材で表現しました。
屋根のはりに展示することで、作品が“発生”したかのような、呼吸しながら生きているような表情をだしました。


今後の展開
いろんな素材を使って表現していきたい。その素材にしかでない表情を出して、自分だけの表情も作っていきたい。

あなたにとって表現とはなんですか
自分にとって、表現とは生むこと、息を吹き込むことです。出来上がった作品は 自分でしか表現できません。私の場合、イメージから「可愛いかんじ」を思いな がら作るのに、結果周りから「なんかきもちわるいね」になります。でもそれは 自分がちゃんと表現できてることだと思います。自分ならではな形が大切だと思います。そしてできた作品は生きているような感覚にさせます。



竹田
このメンバーは大学1,2年生(当時)が中心でまだアートのことをほとんど理解していなかったんです。僕自身はというとそれとは逆に、アートの輪郭から抜け出せないでいて、何かが違うなと思っていました。それでこのメンバーで何かをしようと思った時に、アートを知らない者たちと意識レベルで混合したら何か新しいものが生まれるのではと思って、プロジェクトのコンセプトを作り空間のデザインを決めていきました。既存の見せるというコンセプトではなく、ショーウインドウのように提示するというコンセプトを明確に打ち出したのもその面からで、その一つが筒抜けの展示空間のデザインです。そして展覧会ごとに発行したフライヤーにもそのコンセプトを反映させました。
このair's boxは新しいものの発見と開発を目的としているのです。まあ僕の中での裏コンセプトのようなものかもしれませんが、メンバー同士でも時折ディスカッションをしていたりしています。


野田
air's boxはメインスペースの壁面2がガラス張りで、ショーウィンドーのようになっていますね。展示空間としてはとてもラディカルで、それ自体が「作品」といっても過言ではない強度みたいなものがありましたね。
メンバーは若い人(中には美術の専門教育をうけていない人も)が多かったようですが、展覧会開催までのプロセスを教えてください。

竹田
このair'sboxはまさしくゼロからのスタートでした。メンバーも展覧会の経験がほとんど無く何かをやれる可能性は感じていましたが、どうなるかは未知数でした。そこで田島と話したのが「みんなの可能性を自由に広げられるようにしたいね」という事でした。ですが私たち二人のやることはある程度決まっていたので、そのイメージに束縛されてしまうと、小さくまとまってしまうかもと思い、それを避けるためにスペースを2パターン作り、別々に運営していこうとしたのが第1プランでした。ただそのプランは構想が大規模すぎたため実現しませんでした。(air's boxに完成したメインスペース以外の2つの小部屋がそのプランの痕跡です。)


グループ展「光線 『BEAM』」より サブスペースに展示された伊藤風子/奥村梨沙の作品


 12345678index

topnewsreviewscolumnspeoplespecialarchivewhat's PEELERwritersnewslettermail

Copyright (C) PEELER. All Rights Reserved.