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個展「10の白熱灯と7本の蛍光灯のための接点」(cafe饗茶庵 花蓮)展示全景 |
“大きな男の子”の壮大な遊び
横永
今回の作品(「10の白熱灯と7本の蛍光灯のための接点」」「14の白熱灯のための接点」)もまさにそんな感じだよね。要は電気のスイッチだもんねー。
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1,2)「10の白熱灯と7本の蛍光灯のための接点」(2005)
3,4)「14の白熱灯のための接点」(2005) |
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タムラ
そうそう。本来使うべきスイッチは火花が出ないほうがいいし、むしろ出ちゃいけないものを、そこを思いっきりクローズアップしてやると、電気が光ることだけなのに、こんだけ派手になるっていうかさ。
横永
そうそう。普段の生活の中で接点不良とかで灯りがちゃんとつかなかったらイライラするもんだけどさ、この作品の場合は、接点不良で火花がボンッてあがったら、快感になるのが面白いよね。
タムラ
それはやっぱり、それが作品の完成度っていうか重要な要素で、過剰なバーンって火花が飛んで、でも電気がつくだけとか、音と匂いと火花と、それはあのー、笑いというかおかしさが作品の完成度につながってんだよ、たぶん。
横永
特にまた今回初めて展示した「14の白熱灯のための接点」なんかっていうのはさ、火花も「10の白熱灯と7本の蛍光灯のための接点」が一瞬なのとはまた違って、連続した火花が線香花火みたいにチラチラしてキレイだしさ、一緒に匂いとかもするじゃん。それがより引き込まれるっつーか…。
タムラ
そうだね、匂いは結構ね、あの機械油の匂いとか燃える匂いとか、結構重要だよ。
横永
んでも何か、他の作品なんかもそうだけど、なんか男らしいっていうか男臭さっていうのがあるような気がするんだけど、そのへんっていうのは意識してる?
タムラ
それはあんまり意識したことはないけど、何か大きな男の子の遊びみたいなところはあるよね。何か、ラジコン作ってるような感覚で「あ〜動いた動いた〜」みたいな感じ、そういうのはあるのはあるね。
そうかー確かにそうだな…、危ないからね。
横永
まあ危ないよね(笑)。
タムラ
暴力的であるとはいっても、笑いにつながる暴力っていうか、笑ってすませる暴力っていうか。
そういうのは、昔から好きは好き。
横永
うんうん。確かに、タムラくんの作品ってそういうとこあるよねー。
タムラ
まあ、シャレですむくらいの暴力性というか、そういうのは多少作品の中に織り込めたときは嬉しいし、楽しいよね。
横永
ていうか、あんまりドーンと重くなっちゃうと、別の文脈がついちゃったりとかっていうのもない?
タムラ
基本的には軽く、作品は全部軽いよね。
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