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2006年、私のBEST3・横永匡史
 

横永匡史

tadashi yokonaga

1972年栃木県生まれ。
2002年の「とかち国際現代アート展『デメーテル』」を見て現代美術に興味を持つ。
現在は、故郷で働きながら、合間を見て美術館やギャラリーに通う日々。
  こんにちは、横永です。
僕をよく知る人は、僕があちこちに訳わからん旅をする奴だと言います。
もともとの旅好き、そしてアート鑑賞に入れこむあまりその他のことがおろそかのなってしまうのがそう言われるゆえんでしょうかね…。
今回は、実際に僕が2006年中に旅したムチャな旅をご紹介しましょう。

横永匡史が実際に旅したムチャな旅ベスト3

リブリッジ・エディット

仙台どケチ弾丸ツアー(6月4日)

《行程》
栃木-->【車】-->新白河-->【東北本線】-->仙台(リブリッジ・エディットでタノタイガ展鑑賞)-->【東北本線】-->新白河-->【車】-->栃木
《コメント》
これは、6月15日号でレビューしたタノタイガ展を観に行ったときの行程です。
このときは、衝動的に展示を見たくなって前日に(←おい!)見に行くことに決めたのですが、この時はお金もなくて、なるべく安上がりで仙台まで行く方法をあれこれ考えました。そして結局「小さな旅ホリデー・パス」を使うことにしました。
これは新白河から仙台まで片道乗るだけで元が取れるおトクなきっぷなのですが、適用になるのは新白河駅(福島県)からで、しかも事前にきっぷを持っていなかったので、どうしても何らかの方法でまずは新白河駅まで行かなければなりません。
そこで新白河駅まで車で行くことにしました。しかもお金をケチるため高速道路を使わず一般道で片道3時間かけて行ったのです。
最寄りの駅まで車で15分とか20分とか走るのはよくあることでしょうが、電車に乗るためだけに駅まで車で3時間というのも常軌を逸していますな…。しかも駅まで着いても乗る電車は鈍行なので、新白河から仙台まで3時間以上かかります。つまり移動で片道6時間以上かかってるわけですね。
しかも移動に時間をかけすぎて仙台に滞在できる時間がなくなってしまったため、現地で観てきたのはタノタイガ展だけ!せっかく仙台まで行ったんだから他のも見てくりゃよかったのに…とは今となっては思いますが、もう後の祭です。
夕方5時に仙台駅を出て新白河駅に着いたのは夜8時過ぎ。そこからさらに3時間かけて家まで車で帰るときにはさすがにくたくたになって参りました。眠気との戦いの中「オレなにやってるんだろ…」って考えちゃいましたね。
そんなことを頭の片隅においてレビューを読むとさらに味わい深いかもしれません(笑)


小さな旅ホリデー・パス

玉造温泉の温泉街

中国地方ぐるぐるツアー(6月16日〜18日)

《行程》
6月16・17日
栃木→【東武線・湘南新宿ライン】-->渋谷-->【夜行高速バス「スサノオ号」】-->出雲市-->【山陰本線】-->浜田(浜田市世界子ども美術館で「さわって楽しむ現代美術」展鑑賞)-->【山陰本線】-->玉造温泉(「出雲玉造アートフェスティバル」鑑賞)-->【山陰本線・伯備線】新見(泊)
6月18日
新見-->【姫新線】-->勝山(のれんの町並みプチ散策)-->【姫新線・バス】-->奈義(奈義町現代美術館で「佐藤佳代 表層を創る断面」展鑑賞)-->【車】-->岡山空港-->【航空機】-->羽田空港-->【京浜急行・地下鉄・東武線】-->栃木
《コメント》
もともとこの旅は浜田と奈義に行くことは決めていて、それを一度に行くにはどうするればいいか、ということを考えて計画したものです。
最初にこれを思いついたときには、「浜田も奈義も同じ中国地方なんだからすぐに行けるだろう」なんてタカをくくっていたんですが、経路探索してみたら6時間もかかることが判明!
それでもやっぱり「せっかく中国地方まで行くんだから他にも何か見てきたい!」と思って直前に「出雲玉造アートフェスティバル」も見に行くことに決めました。
しかし、むりやり日程に組み込んだので夕食を取る時間がなく、仕方なく玉造温泉駅の近くの店で賞味期限切れのパンの山の中をかき分けて買ったパン1つと、深夜の新見駅前で閉店間際の弁当屋で頼みこんで買ったうどんが夕食となりました(泣)。
どうも僕は移動や見に行く場所のことは考えるくせに食事のことを考えない傾向があるようです…。やっぱり食は大切ですよ皆さん!

しなの鉄道車窓からの虹

下関→長野 本州大横断ツアー(10月7・8日)

《行程》
10月7・8日
下関-->【高速バス】-->福岡(三菱地所アルティアムでジャナイア・チェッペ展鑑賞)-->【地下鉄】-->福岡空港-->【航空機】-->羽田空港-->【京浜急行・山手線】-->新宿-->【夜行快速「ムーンライト信州」】-->松本-->【篠ノ井線・しなの鉄道】-->戸倉(「とがびアートプロジェクト」鑑賞)-->【しなの鉄道】-->軽井沢-->【長野新幹線】-->高崎-->【両毛線】-->栃木
《コメント》
これは、10月号でレビューした「とがびアートプロジェクト」を取材したときの行程です。
スタートが下関になっていますが、これはちょうどこのとき下関で仕事があって、その帰りにとがびアートプロジェクトを見に行くことにしたからです。
てか、下関に行った帰りに長野に寄っていこうと考える時点ですでに何かが間違っているわけですが。
まあそれはともかく、どうやって長野まで行こうかいろいろ考えたわけですが、とがびを観るのには丸1日は必要だと思い、8日の朝に現地に着いて、なおかつなるべく安いルートを、と考えた結果、上記のような一見意味不明なルートができあがったわけです。
当初は大阪まで行って深夜バスで長野入りしようかな、と考えていたのですが、深夜バスはできれば避けたかったこと、すでに買ってあった鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷが残っていたからなどの理由で上記のような羽田まわりのルートを選びました。
しかし、きっぷや航空券をそろえた後で、すでに福岡空港→伊丹空港の航空券を旅割で買ってしまっていたことに気づきました!
旅割は50%の取消料がかかるため、結果として何のためにさんざん安いルートを考えたのかわからない結果となってしまいましたとさ。おまけに帰りも戸倉上山田中学校の中平先生との話に夢中になりすぎて帰りの電車の時間を忘れて鈍行で帰るところを新幹線で帰ることになり、さらに出費が重なりました(笑)


061007福岡羽田便搭乗券
   
いかがでしたか?こうして行程を振り返ってみると、そのマニアックさ加減に自分でもイヤになっちゃいますが(笑)、それでもやっぱり旅は楽しいもの。
皆さんも、ぜひ自分なりのアートな旅を楽しんでくださいね!

池永晶子 菅原義之 友利香 野田利也
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