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《蛇の目》H8×W100×D136 / 2008年
/ 撮影:柳場大
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立石
FRPでもつくるんですね。《蛇の目》、少し感じが違いますね。
山本
去年きっかけがあって。FRPで作る前提の仕事をしたんです。というのは、座ってもいい彫刻を作って欲しいという依頼があって。そのときに今までだったら木をチェーンソーで削ったりして作っていたものを、発泡スチロールを削って作ったりしたんだけど、そのときある程度「いけるな」というのがあって。それで今も使ってみています。あとは木で僕のやり方だとツヤが出せないんですよ。ツヤを出すことは可能なのだけど、まあ3時間後には全部木目がびっしり出てしまうので。木目というよりはベニヤの継ぎ目なんですけど、そうなったとき、作品の「アラ」でしかないというか。
立石
そこが「味」ではなく?
山本
まあそこが「味」になる場合もあるんですけど。
でもとにかく、表面はびっしりと出てしまって、ツヤがあると余計目立ってしまうんですよ。だからそこをプラスチックにすることでできるようになる。 |