藤田
神戸さんの作品は、日本画なので床に置いて描くんですよね。
そうすると床面積イコール絵の大きさ、になると、大きなアトリエが必要ですよね。
神戸
はい、だから僕の作品は分割しているものが多いです。
制作する時は、作成した大下図をもとに常に頭の中で全体のイメージをもって描いています。
会場に展示をしてみて、はじめて全体がつながったのを見ることもあります(笑)。
藤田
今回の展示を見て、会場が明るいな、照明の数が多いな、と思った作品もありました。
アトリエでは自然光で描いているのですか。
神戸
本来は自然光の照準にあわせて、健康的に昼間に描いた方がいいんでしょう。
でも僕は朝まで描いてしまうことが多いので、蛍光灯のもとで描いてます。
あと銀箔を貼って描いていると、天井からの蛍光灯の照り返しもあって、画面が明るく見えます。
幅が10メートルを越える大作を描くときは、銀箔を貼った画面が部屋中に立てかけてあるので、その反射で部屋中が明るくなっていますよ(笑)。
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