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平田さちインタビュー
《torico》2001年 レンガの粉


きっかけは京都の短大

藤田
高校までは全然つくったりしなかったのですか?

平田
自分で何かを作ることは全くなかったです。
短大に入って、友人たちからいろいろ教わりました。
私の知らなかった現代美術の作家や作品をたくさん教えてもらったし、
その頃に助手として大学に来ていたアーティストの池田朗子にも出会いました。


藤田
あらま、池田さんの教え子ですか。

平田
彼女はアーティストとして作品も発表していたので、彼女の個展の準備を側でみていたことは、やっぱり影響をうけていると思います。


藤田
身近にアーティストがいること、それは一番の美術教育になる気がします。
 
平田
だからかもしれないけど、私の中で漠然と「美術って好き!」から「面白く興味のあるもの」へと変化しました。


藤田
すごい魅力的なお話です。
それから短大を出て、働きはじめるんですよね。

平田
そうです、きっかけは状況がそれしかないから、でした。


藤田
アーティストも人間ですから、働くことをしなくてはいけませんが、某大手文房具店を選んだというところが、スゴイというか偉いというか。

平田
作品を作るだけの環境を与えられると、性分がダラダラしているので無理かもしれません。
働くことは好きですしね。


《torico》2001年 レンガの粉
 
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