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平田さちインタビュー
「もの」を「つくる」こと
Sachi Hirata Interview

はじめて平田に会ったときに言われた言葉が鮮烈だった。
「東京はあまり行ったことがない」
日本の現代アートの中心は東京だ、だからこそ地方のアートシーンを記録したい。
そう思ってPEELERを始めたが、まさか東京を知らないアーティストがいたなんて。
だったら、何を見て制作してきたの？どうして制作するの？
平田さち、そこのところをハッキリさせてもらおうじゃないか。

interviewer藤田千彩
《fine tuning》2003　カラークレイ


東京はあまり行ったことがない

藤田
平田さんに会ったのは、普通に友達としてご飯を食べよう、という状況でしたよね。

平田
そうですね、単においしいものを食べるのが好きな人がいて、彼女から藤田さんを紹介された感じでした。

藤田
ご飯を食べながらしゃべってるときに、高知出身で、いま某大手文具店で働いてて、という話をしたんですよね。

　 《untitled》1999年　レンガの粉
平田
今度展示をする、みたいな話になって。

藤田
働いていて展示、というのはよくある話。
でも私がびっくりしたのは「東京はあまり行ったことがない」という言葉だったんです。

平田
海外はあるんですよ（笑）。

藤田
いまの現代アートの中心は東京だ、と私は思っていたから、本当にびっくりしました。
出身は高知なんですよね。

平田
はい。
高知に住んでる頃は、美術の時間は好きでしたが、好きなだけで。
友達と遊ぶことしかしていなかったし、考えていなかったと思います。

藤田
高校まで高知ですか？

平田
そうです。
京都の短大へ進学しました。
高知にはなかった地下鉄に初めて乗った時は新鮮でした。

藤田
地下鉄は都会の乗り物ですよね（笑）。
アート、というものに目覚めたのはいつですか？
平田
短大で出会った友人達がきっかけです。
　
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平田さち（平田さち）
1979 　 高知県生まれ
2000 　 嵯峨美術短期大学空間造形コース卒業

個展
2001 　 個展（ギャラリーそわか／京都）
2002 　 個展（ギャラリーココ／京都）
2003 　 fine tuning（出石小学校／岡山）
fine tuning（ギャラリーココ／京都）

グループ展
2000 　 del pensamiento al sentimiento-instalaciones（ENEP Acatlan／メキシコ）
2002 　 NEW TOWN ART TOWN （山陽団地／岡山）
THE LIBLARY 2002 （ギャラリーそわか／京都）
2005 　 裏アートマップ （京都芸術センター／京都）
2007 　 ファムファンタール（成安造形大学ギャラリーアートサイト／滋賀）
2008 　 Art Living （築地口商店街／名古屋）
2009 　 名港ミュージアムタウン（名古屋港／名古屋）

平田さちさん　

　



　

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