A.小粥丈晴
《泉》2004年
Courtesy: HERMES JAPON, TARO NASU, TOKYO
B.できやよい
C.冨谷悦子
D. 岩崎貴宏
《Reflection Model》2001年 |
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展覧会入口に向かうエスカレーターのところに、小粥丈晴の作品(画像A)がある。
オルゴールとしても機能する立体作品は、島のような形をなしている。
交差点を意味するクロッシング、その入口に私たちの住む島がある、ということだろうか。
まず最初の部屋には吉野辰海の立体や、ただ一人物故作家である立石大河亜のペインティングがある。
若手ばかりの展覧会、という意識をぶちぬかれる。
キュレーションを担当した荒木夏実によると「今も作品を見て、興味深いものを作っている作家」を選び、天野一夫によると「若手の作家のカタログを作るためではない」展覧会なのだ。
そしてできやよい(画像B)の部屋。
実はこの部屋は、さらに奥にある榎忠の作品を上から眺めるための台の1階部分にある。
カラフルな点描は、いつ見てもどきっとさせられる。
榎忠の作品は、豊田市美術館で現在展示中のものより軽いらしいが、4トンあるという《RPM1200》のシリーズ。
できやよいの作品が1階で展示している台の上から、俯瞰することができる。
尖った立体物がたくさん並んだ様子は、大都会東京のようでもある。
そして次の部屋。
冨谷悦子のエッチングが並ぶ(画像C)。
出品作家で唯一の版画作品とのこと。
細かく刻まれた画面のせいか、モノクロでありながら、ひとつひとつを眺めると、にぎやかな作品が多い。
隣にある原真一による大理石の彫刻作品も細やかすぎて面白さを漂わせている。
さらに奥へ進む。
目の前に見えるのは岩崎貴宏の作品(画像D)だ。
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