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[谷口 顕一郎インタビュー]
谷口顕一郎インタビュー
Brunnenstr.10 Berlin #2 2007, plastic, view of Installation , 459x191cm
凹みに「出会う」
木坂
初歩的な質問で恐縮ですけど…「凹み」って結構たくさんあるんですか?
谷口
ベルリンはいっぱいあるけど、ハンブルグはあんまりない。
木坂
日本には?
谷口
僕の生まれた札幌には殆どない。なんでかっていうと、日本は道路とかちょっとでも古くなったらすぐ直しちゃうから。凸凹がないように完璧にしてる。
木坂
そう言われてみれば、そうですね。
じゃあ、ベルリンに移り住んで良い素材に沢山出会えたってことですね。
谷口
うん、こっちにきてよかった。でも、ベルリンの凹みは今まで何百何千と見てきたけど、自分が気に入る凹みはすごく少ない。普通の凹みだったらいくらでもある。その中で、「あ、この形いいなあ」と思うものを見つけます。
木坂
作品はどうやって作ってるんですか?
谷口
気に入った凹みがあったら、まずそれを透明のフィルムで輪郭をトレースして、そこからプラスチックの板に写して切っていく。そして、折り畳む方向を考えながら小さな蝶番(ちょうつがい)をつけていきます。
木坂
実際の作業は自宅ですけど、この凹みは現場でトレースするんですよね。道端でやってたら、注目を集めるんじゃ?
谷口
「何してるんだ?」ってすごく聞かれるし、人が集まってくる(笑)。でも、僕は別にパフォーマンスをしている訳ではないから、あまり目立ちたくないんですよ。
木坂
凹みをみんなに知ってほしいという訳でもない?
谷口
凹みは知ってほしいけど、でも、なんていうか、街中で目立つ行為をして注目を集めるアーティストもいるけど、そういうのをとは違う。凹みはすごく興味があるけど、トレースしてる時はほんと恥ずかしい。
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谷口顕一郎(たにぐちけんいちろう)
1976
札幌生まれ
2000
北海道教育大学札幌校芸術文化課程絵画科 卒業
主な個展
2008
凹みStudy #14/MIKIKO SATO GALLERY, Kunsthaus Hambrug/ハンブルク/ドイツ
凹みStudy #13/DUENDE/ロッテルダム/オランダ
2007
凹みStudy #12/PHOEBUS/ロッテルダム/オランダ
2005
凹みStudy #10/CAI contemporary art international/ハンブルグ/ドイツ
凹みStudy #9/TEMPORARY SPACE/札幌
2004
凹みStudy #4/PHOEBUS/ロッテルダム/オランダ
主なグループ展
2008
第11回岡本太郎現代芸術賞展/川崎市岡本太郎美術館/川崎
2007
linie+RAUM/マンハイム市立ギャラリー/マンハイム/ドイツ
5-7-5/ハンブルグ市立美術館/ハンブルグ/ドイツ
2006
MINIMAL ILLUSIONS/villa MERKEL/エスリンゲン/ドイツ
Sweet Little Sixteen/PHOEBUS/ロッテルダム/オランダ
Ding-Dong! Kunstfestival/アルトナ区/ハンブルグ/ドイツ
2005
B.R.T/北ヨーロッパ・ビエンナーレ ハンブルグ/ハンブルグ/ドイツ
2004
STEPPING ACROSS BORDERS/北海道立近代美術館/札幌
谷口顕一郎さん
photo by Eva Sauer
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