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[島村敏明インタビュー]
島村敏明インタビュー
《the elements left - right》(oil on canvas、2003年)
京都、そして、岡山へ。
絵画を追求する、その理由。
平面作家が競う展覧会、VOCA展への参加。
平面作家が競う展覧会、VOCA展への参加。
藤田
今年のVOCA展に出品、ということを初めて聞いていかがでしたか?
島村
自分にはさほど身近でない、と思っていたので、正直びっくりしました。
僕がいた京都など関西エリアは、画家の人数も多いので、たぶん京都にずっと住み続けていたら出すことはなかったでしょう。
岡山に住んでいたからこそ、岡山の学芸員(
奈義町現代美術館
学芸員)に推薦されたと思います。
藤田
どういった作品を出したのですか?
島村
「moonlight」と「moonshine」という2点です。
藤田
明るそうなタイトルですね。
島村
僕の作品は、赤とか紫とかで下地を塗り、自分の好きな色を重ねていきます。
だから本当は暗くないんですよ(笑)。
藤田
赤とか紫ですか!
島村
はい、今回の作品は表面が白に見えるんですけどね。
自分自身で光っていないもの、たとえばシャンデリア、実はガラスに光が反射して輝いている。
月の光も月自体は光ってないわけですから、そういった自分で光るのではないものを描きたいと思いました。
それと、岡山は土地が低いのか、空が高いのか、光を浴びている感じがするんです。
だから光が上から下へ差すように、僕も筆を上から下へ動かしました。
藤田
それでタイトルが「moonlight」と「moonshine」なんですね。
島村
そうです。
藤田
楽しみですね。
VOCA展以外のご予定は?
島村
岡山にあるギャラリー「
エスプリ・ヌーボー
」で3月21日〜4月2日まで、6人のグループ展をします。
実は岡山に帰る前、京都にいた最後のあたりは、ずっと岡山ばかり展覧会の誘いがあってやっていて、岡山に帰ってきてからは関西での展覧会ばかりなんです。
しかも3ヶ月に1度のペースで展覧会があるんです。
藤田
作家にとって場所って関係ないんですかね。
島村
そうですね、岡山はいい街です(笑)。
藤田
今日はどうもありがとうございました!
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著者プロフィールや、近況など。
藤田千彩(ふじたちさい)
1974年岡山県生まれ。
大学卒業後、某通信会社に勤務、社内報などを手がける。
美学校トンチキアートクラス修了。
現在、「ぴあ」「週刊SPA!」などでアートに関する文章を執筆中。
http://chisai-web.hp.infoseek.co.jp/
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