top\people[島村敏明インタビュー]
島村敏明インタビュー
     
《不確かなものの為の確かなもの》
(2002年、制作室壁面にアクリル)


京都で8年間生活したあと、2年近く前に実家のある岡山へ戻り制作活動を始めた、島村敏明さん。絵画を追求し、今年のVOCA展にも出品している島村さんに、作品のこと、そして岡山のことを語っていただきました。

INTERVIEWER 藤田千彩
     

京都、そして、岡山へ。




絵画を追求する、その理由。



平面作家が競う展覧会、VOCA展への参加。



京都、そして、岡山へ。


藤田
こんにちは。今日はよろしくお願い致します。

島村
こちらこそ、よろしくお願い致します。

藤田
早速ですが、経歴を見ると神奈川県生まれになってますね。

島村
両親が岡山出身で、仕事の関係で中学卒業まで神奈川にいました。
そしてちょうど高校入学と同時に岡山へ戻ることになり、岡山の高校へ進学しました。
大学は京都市立芸術大学へ、学生と非常勤講師で8年間京都にいました。

藤田
8年も!それで岡山へ?



カルチャーリンクおかやま2005ワークショップ「感じたことを表現してみよう」風景写真(2005年、岡山市立京山公民館)
島村
非常勤講師の任期が切れたり、住んでいたアパートを出なくてはならなくなったり・・・あらゆることが重なって、ゼロに戻そう、と。
それで実家のある岡山へ帰ってきたのです。

藤田
住む場所が変わると、作品って変わりました?

島村
そうですね、作品に関しては僕自身変わってないと思うんですけど、心情として変化はあります。

藤田
それはどういうことでしょうか。

 
島村
京都にいたころは、「ちょっと見に来てくれよ」と言える環境でしたが、今はそういった友人がいません。
逆に言えば、いい意味で完全一人で画面に向かって描くことができる。
戻ってきて3ヶ月に1度のペースで展覧会をしていますが、他人のことや作品を意識しなくてもいい。
受ける刺激が少ない分、とても気が楽です。

藤田
岡山はどうですか?

島村
ようやく慣れた、という感じですね。
ギャラリーも美術館もあるし、自転車で動きまわることができる。
アートNPOもあるし、イベントやワークショップも開かれています。
あと、海外が近いんですよ。
岡山空港からは毎日韓国便が出ていて、この間も韓国経由でドイツに行きました。
 

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島村敏明(しまむらとしあき)
1976   神奈川県生まれ
1996   岡山県立岡山操山高校卒業
2000   京都市立芸術大学美術学部卒業
2002   京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修了

主な個展歴
1999   works-works  city gallery/ 大阪
2000   WORKS  gallery そわか/京都
2001   works city gallery/大阪 
2002   works city gallery/大阪
島村敏明さん 

その他の展覧会
1998   オレ基礎展 京都芸大ギャラリー 
1999   田中裕子・島村敏明展 京都芸大ギャラリー
2000   小柳裕・島村敏明展 京都芸大ギャラリー
oneday gallery project gallery そわか/京都
2001   Drawings 2001/part1 gallery そわか/京都
美術館の夏休み みんなで作る展覧会  豊科近代美術館/長野
our rooms space alternative gallery/京都
2002   EMERGE gallery エスプリ・ヌーボー/岡山
萌芽のとき gallery 16/京都
ニュータウン・アートタウン展 岡山県山陽団地
2003   マチヲタガヤス 岡山県総合文化センター
現代作家の眼 平面の10人 岡山県総合文化センター主催
2004   DRAWINGS/2004 galleryそわか/京都
2005   新鋭美術選抜展 京都市美術館
倉敷現代アートビエンナーレ・西日本 大原美術館別館 他
ART COURT FRONTIER2005 ART COURT gallery /大阪
DRAWINGS/2005 galleryそわか/京都
2006   VOCA 2006 上野の森美術館/東京



 

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