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《drawings》(カルトンにアクリル、マスキングテープ、2004年、ギャラリーそわか(京都)での公開制作作品) |
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絵画を追求する、その理由。
藤田
ずっと「絵」なんですね。
島村
そうですね。
学生時代は写真をそのまま絵に起こすような、そんなスタンスで絵を描いていました。
つまり平面から平面への移行です。
だんだん描いていくうちに、描いていたもの自体よりも、描いている過程のようなものが、僕には大事に感じてきました。
そして作品も、映像や色数といった情報を少なくなっていきました。
藤田
たしかに少し暗いような絵が多いですね。
島村
VOCA展の推薦文には「作品がプリミティブだ」という言い方が出てきます。
僕としては、具象か抽象かということにとらわれず、何を描いているか分からないという絵を描きたいのです。
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藤田
売れようと思わない?
島村
たしかに学生時代は“狙って”描こうとしていた、野心的な部分もあったかもしれません。
それが売れるということに繋がれば、それはそれで良いのですが・・・。
でも僕の表現は、自分の手で表現していることが分かること、ぎりぎり何が描かれているか分かるような、そんな作品を作りたいのです。
藤田
ファイルを見ていると、学生時代のときは、はっきりと“風景”だったり、“花”だったり分かりますよね。
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