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オル太インタビュー


「どかん中学校スケッチ修学旅行」(2010)

自分達の居場所


福田
これも前にお話したんですけど、「バンド」っていう意識は、<アート>っていう世界の中で、なんだろ<音楽業界>では当たり前の形態で売り込む,自己プロデュースしていくという意識は強いんですか。

リーダー・白菜金太郎
はい。
福田
そういう風に自分たちを売り込んでいくぞっていうのは大体どの辺から意識を強く持ち始めましたか?

リーダー・白菜金太郎
みんな個人個人でもそれぞれ良い作品を作っていて、それが社会の中で、集団として、もしくは、影響が出るような動きとかによってさらに盛り上がっていく、そうやってどんどん新陳代謝して面白くなっていくと思うんです。
今、美術は音楽に比べたら全然厳しい世界。
でも、新しい時代は僕らの時代なんで。僕らが好きにやればいい。
福田
その為のエネルギーっていうのはやっぱり個人でやってるよりも、仲間がいてやっていたほうが大きい?

リーダー・白菜金太郎
個人でもその個人である作品の強さがあると思います。でもグループでやれば、また違う良さがあり、いろんなアイデアが絡み合って、一人のアイデアじゃ発揮できないものが生まれる。
作品にあるストーリーが展開していったり、イメージが膨らむ。そういうのはグループで出来る醍醐味です。
福田
周りの、オーディエンスの反応はどうですか?


ヤマトレンコン
結構、前回の「オル太の田」(ワンダーサイト本郷)の時は、厳しいというか・・・「どう見たらいいかわかんない」みたいな、そういう意見も多少はありました。

メープル
一般の美術に関係して無い人のウケは良かった・・・と僕は、まぁ身内の間ですけど。
福田
反比例して逆に<業界の人>からは・・・ということですか?
メープル
賛否両論?

ヤマトレンコン
でも展示できる機会っていうのは増えた。新しい機会は増えてる。
福田:
オル太自身はどうでしたか?ワンダーサイト本郷での展示をちょっと客観的に観て、このグループなんだろうって思いますか?

ヤマトレンコン
言葉にするのは難しい。例えば、この会場では確実に表現できているはずなんだけど、11人もいると、例えばひとつの文章にするとかは、なかなか簡単ではないなぁっていう感じがした。
藤江:
展示はじめて観たんですけど、僕は楽しかったですけどね。僕は美術の業界の・・・美大とか行ってる人間ではないので、できるだけ一般の目線だと思うんですけど、 誰が誰の(作品)みたいのは全然わからないですけど・・・。今なんか他にもグループやってる人は結構居ると思うんですけど、その人たちと自分たちを比べてどういう風に思いますか?他のグループを意識したりしますか?

リーダー・白菜金太郎
同時代にあれば、多少なりとも意識はすると思います。でもそれを意識して自分達の方向を変えるって事はないです。ぼくらは「この会場内では表現できてる」って思っていますが、その裏返しは、会場の外までは何を表現すべきか、まだはっきりしていない。
。社会と展示内部がどう繋がることで、有益な事が課題です。
福田
作品と社会を繋げて言語化する・・・言葉にする人って言うのは大体アーティストを年代化して語るところから入ると思うんですけど、オル太みんな80年代生まれなんですね

リーダー・白菜金太郎:
そうですね、でもなんか微妙に・・・一番上が今年27歳で一番下が今年22歳かな。やっぱ5歳か6歳離れていると、少し違うところあると思います。
福田
そこで軽いカルチャーショックみたいなのを感じたりはしますか?

メープル
そこまで・・・

リーダー・白菜金太郎
作品のあらわれの中には無いですね。
福田
先ほど<アート界>見たいな話をぼんやりとイメージしましたが、『オル太』は<アート界>があるとしたら、どこに居たいですか?

リーダー・白菜金太郎
それはこれからつくる感じです。
福田
『オル太』の居場所をこれからつくる?

リーダー・白菜金太郎
そうですね。まだ、ない。

メープル
まだないですね。

ヤマトレンコン
アーティストは自分の居場所は自分でつくる。


「はっけよいオル太〜ねっけつ!オル太部屋〜」(2010)

(MCももかじり(梅田豪介)遅れて登場)

福田:MCももかじりさんは『オル太』のテーマソングを歌ってるんですか。
MCももかじり
そうですね、作詞の方を高木真希人君(この日不在)と僕が一緒にやって、高木真希人君の理路整然とした・・・言ってみれば上手い歌詞、僕の・・・なんでしょうね、ももかじりな感じがよく合わさったいい作品になったと思います
福田
では最後にオル太の今後を。続けられるだけ続ける感じですか。

メープル
ぶちかますまで。
福田:
とてもいい話が聞けたと思います。ありがとうございました。

オル太
ありがとうございました。


 
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