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大畑周平インタビュー

火を食べませんか?
Shuhei Ohata Interview

去年7月、東京での「PEELER NIGHT」に一人のアーティストが来てくれた。彼の名前は、大畑周平。どんな作品を作っているのか、という問いに、「火を食べる」という答えが返ってきた。それってどういうこと?それってアート?いまだ見たことがない大畑の作品を想像しながら、今回のインタビューは行った。2月16日に茨城・水戸で行われるイベントで実際の作品が見られるときまで、私と一緒に想像の世界の中で作品鑑賞をしてみませんか。

Interviewer 藤田千彩
2008年1月4日
東京都中央区の日本橋高島屋地下食堂にて
身体とモノの関係を探る?
 
 
 

藤田
私、大畑さんの作品を見たことがないので、とんちんかんなことを言ってしまってたらごめんなさい。
なぜ「火を食べる」のですか?パフォーマーなのですか?

大畑
火を食べる、といっても、火をそのまま食べるんじゃなくて、ロウソクのように燃えるチョコレートに火をつけて、僕が食べたり、お客さんに食べてもらうんです。


藤田
はあ。なんでしょうかそれは。

大畑
これは「からだの中に炎をともす」という叶わぬ願いから生まれた作品で、僕としては、「身体とモノとの関係」を探っているんです。


藤田
身体・・・、モノ・・・。

大畑
そんなに難しく想像しないでください(笑)。


藤田
すみません、ちょっとホラーに想像してました。
火を食べたら口の中はどうなるのだろう、体は熱くなるのかしら?チョコは溶けないの?

大畑
それは、是非会場に来て確かめて下さい(笑)


車のデザインをやりたかった

大畑
藤田さんと僕は同じ年齢ですが、中学時代に「カーグラフィック」ってテレビ番組ありましたよね?


藤田
徳大寺ナントカとか、ユーミンのだんなとかが出てた番組ですね。

大畑
そうですそうです。あれ、すごい好きだったんです。雑誌も出てて、車にすっかり魅了されちゃったんです。


藤田
雑誌も出てたんですか!

大畑
もちろんですよ〜。僕は、車がいろんな文化の集合体のように見えて、それがおもしろかったんです。


藤田
ちなみにどこの国のひいきだったのでしょう?

大畑
ヨーロッパ。特にイタリアかな。
当時の僕は、日本の車がペラペラに見えたんです。今みると、これも悪くないって思えますけど。
ヨーロッパの車には形に骨格があるというか、強く見えたんです。
最初はそれが不思議でしょうがなかった。
ものの考え方やとらえ方が違うから、車の形も違うんですよね。


藤田
そこからデザインとかに興味が沸いてきたんですね。

大畑
そうです。車のデザインをしてみたい、形を作って行きたい、と魅かれていったんです。




   
 
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大畑周平(おおはたしゅうへい)
1974   千葉県生まれ
2001   東京造形大学研修生修了
 
2007   個展(O-Jewel/東京都)
2006   「フロムアトリエ」(遊美工房/岡山県)
個展(TRAUMARIS/東京都)
個展(theatre Musica/東京都)
2005   個展(arcuate/東京都)
2004   クリテリオム59(水戸芸術館/茨城)
「流れるプール 大畑周平+溝口陽子展」(カスヤの森現代美術館/神奈川)
2002   「時とともに」(AUSSTELLUNGRAUM TAUBENSTRASSE 13/ドイツ)
フィリップモリスK.K.アートアワード2002「ザ・ファースト・ムーブ」(東京国際
フォーラム/東京都)
「コレクションのススメ」(カスヤの森現代美術館/神奈川)
「Jahresgaden」(AUSSTELLUNGRAUM TAUBENSTRASSE 13/ドイツ)
2001   「blank hunting」(下高井戸商店街/東京都)
2000   岩見沢アートキャンプ(岩見沢市/北海道)
 

information

ARCUS PROJECT 2007 IBARAKI in Mito
Lumiere Shuhei OHATA


アーカス・プロジェクトは、茨城県を主催に1995年に事業を開始しました。アーティスト・イン・レジデンス事業を中心に展覧会、ワークショップ、レクチャー、コンサートなど数多くのプログラムを展開しています。今回はアーカス・スタジオのある守谷市を離れ、水戸にある茨城県三の丸庁舎にてアーティスト大畑周平によるイベント「リュミエール」を開催します。これは「からだの中に炎をともす」という叶わぬ願いから生まれた作品です。カカオバターとよもぎの芯でろうそくのように炎を揺らすチョコレートを参加者全員で食べていきます。炎を口のなかに放り込むという経験はとても新鮮で、神聖なものになるでしょう。セレモニーは一回限り。ご一緒に点火し、召し上がって頂きます。炎を飲み込み、舌の上でとろかす不思議な感覚をぜひ体験して下さい。

会場の音楽はtheatre musicaのディレクターであり音楽家として活躍する阿部海太郎が手がけます。アコーディオン、トイピアノ、ヴァイオリンなどによる生演奏します。また、会場映画のロケ地でも有名な三の丸庁舎になります。昭和初期の歴史的な建築物も、この機会に是非お楽しみ下さい。

日:2月16日(土)
時間:オープン18:30/スタート19:00/20:30終了
会場:茨城県三の丸庁舎(茨城県水戸市三の丸1-5-38)
参加費:1,000円
予約:要予約/締切2月12日(arcus@arcus-project.com)
*会の性格上、ご参加頂けるのは18歳以上の方のみとさせて頂きます。
 
 



 

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