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宮川敬一インタビュー

《human body shop》1996
臓器移植が話題になった頃の作品。最新医療機器を利用して身体データを視覚化している。
「都市が抱える諸問題も、先端医療や臓器移植といった新しい技術に頼ることで乗り切れるのか?」と問いかけているようだ。


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北九州を拠点に、アーティスト活動、展覧会の企画開催、そしてGALLERY SOAPのディレクター、今や九州のアートシーンに欠かせない人ーと言えば、宮川敬一さん。
そのどこを斬っても面白いお話が聞けそうですが、今回は、なんとなくやり過ごしている日常に、本当の日常がすべり込んできて足元をすくわれてしまいそうな危うさを感じさせる宮川さんの作品について伺うことにしました。

interviewer 友利 香


「宮川さんは、アーティスト?」


友利
こんにちは。PEELERインタビューは、今回の宮川さんで初めて九州に渡りました。
よろしくお願いします。
まずは、宮川さんは映像の作家さんでいいですかね?


《metastank》1995〜
北九州・大分・鹿児島・名古屋の路上に、アート交換バケツを設置した。バケツに住所を持たせたところ、郵便物が届くようになる。通行人は蓋を開け、知らない誰かから届いているメールアートを楽しむ。

宮川
映像を作っていますが、特に素材や技法にはこだわっていません。


友利
宮川さんは、以前、「僕は、アートワールドってわかんないなぁ。自分のことをアーティストと思ってないしなぁ。」と言われたことがあって…。やはり宮川さんは手ごわい。(笑)
では、デビュー作品って何ですか?

宮川
デビュー作品と言われても、デビューまだしてない感じですが。(笑)
最初は絵を描いたり、映像や写真を使ったり、インスタレーションを作っていました。


友利
レントゲンの作品とか、道路に置いた蓋付バケツに郵便物が届いちゃったとかいうような作品ですか?
街のあちこちで正午を知らせるサイレンを鳴らしたり?(笑)

宮川
レントゲンの作品って、臓器に値段をつけた《ヒューマン・ボディー・ショップ》という作品のことかな?これは、天神(福岡市)の駐車場にショーウィンドゥを置いて展示したのですが、結局、ちょっと街で問題になって入り口に鍵をかけられました。美術館の展示だと守られてるからいいけど、そういう物は外に出すと全く違う機能を持っていきますからね。


友利
街でやるから面白いんですけどね。残念ですね。
こういう作品は、許可なくゲリラでされているのですか?

宮川
《ヒューマン・ボディー・ショップ》はミュージアムシティー天神というプロジェクトに参加した時に作った作品です。
バケツの作品は《メタスタンク》というプロジェクトで、あと、サイレンならしたり、パラサイトプロジェクトというストリートでやっていたプロジェクトなんかがあって、それらは全てゲリラでやりました。

友利
面白いですね!プロジェクトに出くわした通行人は幸せ!うらやましいです。

 
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宮川敬一(みやがわけいいち)

GALLERY SOAP
SECOND PLANET
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宮川敬一さん 
 



 

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