私が窪田美樹を知ったのは、3年半近く前のことだった。
どしゃぶりの中、とある画廊で見た作品は、決してフォルムだけで語られるには惜しいものだった。
私は当時手伝っていたフリーペーパーに、小さく
そのことを書いた。
それから窪田美樹に会うまで時間が掛かった。
偶然の出会いだった気がする、でもそれは運命と私は信じている。
今回の話を聞けたのも、私が信じていた部分をひっくり返すところもあれば、やっぱりねという部分もある。
ただひとつ言えるのは、3年半前に感じたことは、いまでも感じること。
女らしさ、感情、欲求に対しての作品化。
あなたが窪田美樹を知らなくても、私が窪田美樹を教えたい。
このインタビューも、偶然ではなく、運命だと、あなたに教えたい。
Interviewer 藤田千彩
作品写真撮影 加藤健
2007年9月14日 個展「かげとり」会場の新宿眼科画廊にて