top\people[櫻井美幸インタビュー]
櫻井美幸インタビュー
           
  《地上から少しだけ浮いたところ》
2005年 Oil on canvas 273×273mm
  《やがて消えゆくものも その瞬間は永遠》
2004年 Oil on canvas 333×333mm
  《Mind is there》
2005年 Watercolor on paper 242×242mm
 
           

「どういう意味なんだろう?」と一歩踏み込んで見てくれるといいなと作品名をつけています




いろいろな人に見てもらって、なにかを感じてもらえたらと思っています



いろいろな人に見てもらって、なにかを感じてもらえたらと思っています


田中
櫻井さんは、学生時代からずっと油絵を描いていたんですか?

櫻井
油絵は学生の頃授業でやった程度で本格的に始めたのはここ2年くらいです。2004年のエビスアートラボ(名古屋市)での個展で発表したものからですね。それまでは線で描いたイラストのような作品を制作していました。でも自分が何を描きたいのかわからなくて描けない時期がしばらくあり、また描こうと思ったときに何か新しいことを始めてみようと思ったのが、油絵を始めたきっかけです。

田中
櫻井さんは昨年10月14日〜12月18日のアートドラッグセンターでの展覧会を終えられたばかりですが、アートドラッグセンターでは2000年から発表されていますね。


《信仰と原罪》
2005年 Oil on canvas 242×333mm
櫻井
アートドラッグセンターは、私が制作を始めようと思う大きなきっかけになりました。社会人になってからは、自分と同じ分野を志す人との出会いがなかなかありませんでした。『ぴあ』を見てアートドラッグセンターを訪れ、主宰者で作家の有馬かおるさんや有馬さんの周りに集まる若い作家の方たちとの交流をとおして、たくさんの刺激を受けると同時に、自分にもできそうだと思えるようになりました。アートドラッグセンターでの経験は、私にとって貴重なものです。

田中
そして2月には、東京の画廊での個展が控えていますね。

櫻井
ギャラリー本城とギャラリー覚の2か所で、2月6日〜25日に展示します。昨年もギャラリー本城では個展を、ギャラリー覚ではグループ展をさせていただきました。
 

田中
この展覧会をとおして、櫻井さんが伝えたいことはなんですか?

櫻井
今回の個展に限りませんが、いろいろな人に見てもらって、なにかを感じてもらえたらと思っています。すべての人でなくても、その作品を描いていたときの私の心境に共感してくれたり、おもしろいと感じてくれたり、心に残ったり…という方がいたら無上の喜びを感じます。名古屋だけでなく東京でも発表するのは、さらにたくさんの人に見てほしいからです。ギャラリーに来る機会がない人でも、インターネットなどで私の作品を見て「なんだろう?」と思っていただければうれしいです。

田中
最後に、櫻井さんが名古屋で活動するメリット、デメリットについて感じていることがあればお聞かせください。

櫻井
東京にはいろいろな可能性を感じる反面、競争も激しく、でもそれがいいプレッシャーになるとも思います。名古屋は東京に比べたらのんびりしているけれど、私にとっては自分の時間を作りやすく、制作に適した環境です。活動する場所は問題ではなく、どこにいてもいい作品を作ることが大切だと思っています。

田中
どうもありがとうございました。2月の展覧会、楽しみにしています。


《荒々しくも知的な人》
2004年 Oil on canvas 220×273mm
  「AZURE PLAY〜空色遊戯」(エビスアートラボ/名古屋)2004年 展示風景
 

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インタビュアーのプロフィールや、近況など。

田中由紀子(たなかゆきこ)

編集関係の仕事をしながらコツコツ評論などを書いてます。
http://www.geocities.jp/a_rtholic/



 

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