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東亭順インタビュー
2006年、ギャラリー同潤会「Talk on air」での展示風景

 


見せ方、見え方


2006年、東京画廊「光乃記憶・記憶乃光 東亭順・古家万二人展」での展示風景
   
藤田
どうしてそういう見せ方にしようと思ったのですか?

東亭
作品の表面がつるつる光っているので、角度を変えたほうが見やすいかな、と。

藤田
砂の上に置くというインスタレーション作品は、ギャラリー同潤会で見たときショックでした・・・。

東亭 
つるつるの絵画とざらざらの砂、質の対比を見せたかったんです。形も変えやすいし、床の色とも合ってるので、砂にしたんです。

藤田 
形も四角いキャンバスではなくて、丸い形のものが不思議です。

東亭 
丸いから、どう置いてもらっても構いません。変なパースの取り方や陰影もつけてたりします。

藤田 
しかも絵具やらメディウムやらを、何層にも重ねてるんでしょう?

東亭 
これまでの作品は、最初に言ったようにやすりをかけながら、いろいろなものを何層にも重ねているんですね。
来年1月13日まで、目黒区美術館で行われている展覧会「目黒の新進作家−七人の作家、7つの表現」で布の展示をするのですが、これまでの平面作品の層と同じ発想で、布を何層にも重ねているんです。

藤田 
そっかぁ・・・。こうして考えると、東亭さんの作品って、見せ方が独特ですよね。

東亭 
目黒区立美術館では、非常階段があるスペースで展示するんですけど、これまでになく大きいです(笑)。


藤田 
絵画の枠を超えた展示方法は楽しみです。今日はどうもありがとうございました。

東亭 
こちらこそ、ぜひ展覧会にいらしてくださいね。


   
 
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