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藤田
あら。入れ替わり早そうな業界ですもんね。
東亭
そうですね(笑)。
半年間のサラリーマンのあと、捨て看板やのれんを作る工場で、シルクスクリーンの型を焼く仕事とか、予備校の先生をしながら、制作をして・・・。
藤田
苦労してますね。
東亭
2000年に、人の形とか花とかをプリンタで出力して、それを黒で塗りつぶすという作品を作ってました。
そうですね、肌の質感とか潤いとかをテーマにしてました。
藤田
絵画ですよね?化粧品みたい、面白い!
東亭
質感は今に至るまでこだわってるんですけど、最初はそういうところからだったんです。
藤田
空を描いている、今の作品の表面の「つるつる感」のことですね。空はどこから出てきたんですか?
東亭
2002年にロンドンを中心に、ヨーロッパへ2ヶ月くらい旅したんです。
ロンドンに住んでいた高校時代の友達を頼って、ロンドンで展覧会を開く下見の旅行でした。
ロンドンの雲の低さや移り変わりの激しい気候に影響を受けて、雲を撮影したものをもとにして、描きはじめました。
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