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常樂 泰インタビュー
2002年、広島の大学生たちによって結成された「身体表現サークル」。
フンドシをユニフォームに、コンテンポラリーダンスと、宴会芸を主軸にとったエンターテイメントライブを行う。
7月に韓国公演を終え、9月から始まる横浜トリエンナーレにも登場!
そんな帰国直後の身体表現サークル主宰・常樂 泰(じょうらく ゆたか)さんにお話を伺いました。

INTERVIEWER 友利香


韓国公演時の参加者
左坊主の人=竹内雅人
中央赤=常樂 泰
右の人=山田哲平
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Korea-Japan Friendship in Dance会場、韓国国立劇場(小ホール)
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滞在先のホテルでフンドシにアイロンをかける。
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本番の様子
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友利
お帰りなさい。海外初公演に行かれてたのですね。


常樂
はい、韓国へ。7月9・10日と日韓混じってのコンテンポラリーダンスフェスティバル(「Korea-Japan Friendship in Dance」)に出てきました。

友利
大成功と聞いていますが、お客さんの反応はいかがでしたか?


常樂
見に来ている人が日本と違ってなんか…あ、同じ状況でした。

友利
同じ状況というのは??


常樂
お国は違えど、近い感覚ならどこでも一緒なんだなと。嬉しくも、少々つまらなくも。
こんな格好でテクニックもないダンスをしているのだから、もっと嫌ってくれてもいいのにと。

友利
え〜?嫌われることが、狙いなんですか?


常樂
ええ・・・まあ・・。向こうのダンサーってすごい身体能力をもっているんですよ。そうした人が表舞台に立てているのに、こっちって、、、。と(海外公演に)行ったということに自信がまだ持てません。ちなみに身体の演目内容は〔シンプルな動きによる芸〕だったんですけど、「これは革命だ」と言われましたけど。ピンときません。

友利
常樂さんにとって、どういったところが身体表現サークル活動の楽しみなのですか。


常樂
昨日まで空き地だったところにいきなし、図面を見た振りして建物立ててしまう、みたいな。そして直ぐ後片付けして、自分ん家に帰る。というようなものかなあ〜。

友利
・・・一瞬芸?でもきっと、日頃から涼しい顔しながら技を磨いていたり、綿密な戦略を考えていらっしゃるのだと思います。


常樂
そうかもしれないですね。そこまでを作り出す過程は結構長く真面目に勉強してるつもりなんですがね。未知なる形に対してどう作ったら良いのがギリギリまであたふたしていて、本番前に悶絶しながら、それまでの部分のピースを繋げてごり押し、妥協〔笑〕、と色々な汗を総動員で作りあげるっていう、発散です。

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常樂 泰(じょうらく・ゆたか)
1976   神奈川県生まれ
1998   浪人して美術系に進学するものの入学後、美術に関心がなくなる。
人と人とのコミュニケーションの広がりや、逆に対人と遮断する引きこもりの状況に関心をもち、特定のグループではなく偶然集まった人達と、パフォーマンスらしき事柄を行う。この頃、褌をはく。
2000   広島に移る。一発芸や組体操をモチーフとして、その都度参加者を集め、宴会での活動を頻繁に行うようになる。これが、現在のパフォーマンスの基盤となる。
常樂 泰さん 
身体表現サークル
http://www.shintai.jp

広島市立大学芸術学部出身の、褌(ふんどし)姿でパフォーマンスを行うユニット。
主宰者・常楽泰(じょうらく・ゆたか)+片手間の男性ダンサーで構成される。
2003年JCDN主催「踊りに行くぜ!!」で発掘される。
「トヨタ・コレオグラフィー・アワード」オーディエンス賞など、多数受賞。
また、吾妻橋ダンスクロッシング(東京)では、黒田育世(BATIK主宰)と共演し、リンゴ企画(東京)では、近藤良平(コンドルズ主宰)と共演し、表現においては、貧欲な姿勢を見せ始める。
現在は、表現の新鮮さを追う当初のイメージに 立ち戻った感を覚える

身体表現サークルの主な作品
2003   「範ちゃんへ」(トヨタレオグラフィーアワード2004オーディエンス賞)
2004   「範ちゃんへ?」(東京コンペキャノン賞)
「育ちゃんへ」「広島回転人間」
「広島回転人間アートバトルバージョン」(たけしの誰でもピカソアートバトル2005村上隆審査員特別賞)
2005   3月19日「ダンスサーカス野外編」(大阪)
3月20・21日「OSAKA SHORT PLAY FASTIVAL2005」(大阪)
7月9・10日「Korea-Japan Friendship in Dance」(韓国)
8月2日「PERFORMANCE CEREMONY」(広島、旧日銀跡地)
9月28日〜12月18日「横浜トリエンナーレ2005」
10月22・23日「踊りに行くぜ!!」広島公演にて野外ショーイング

身体表現サークル今後の予定!

地元広島での久々「ワンマンイベント」、限定1時間公演。
1日だけの平日イベントのため、時間調節にシビアなフンドシ達。
事実上、先の韓国イベント出演凱旋公演となります。
まだ3年目なのに出してしまった「ベストセラー」を含む、2・3作品とともに、今回特別企画「メンバーひとりづつ監督したショートフィルム」を嫌がらせ上映いたします。

「PERFORMANCECEREMONY」
会期 8 月2日(火)
時間 開場/18:30 開演19:00
会場 旧日本銀行広島支店 1F
料金 無料(定員100名、先着順立ち見席有り)


未だに誰も信じてくれない、国際アートフェスに正式参加決定。
一発屋と言われ続けて3年目、そろそろ気づけよ一般人。

「横浜トリエンナーレ2005」
会期 9 月28 日〜12 月18 日(出演日程は調整中)
会場 横浜市山下ふ頭3号、4号上屋ほか
開場時間 午前10時〜午後6時
(金曜日は午後9時まで。入場は閉場の1時間前まで)
公式HP http://www.yokohama2005.jp/


今年は参加自体が危ういイメージとなりました。
「身体」の生まれ故郷イベント、なぜかメンバー和田が審査に在籍。

「踊りに行くぜ!!」広島公演
会期 10 月22 日・23 日
会場 広島市現代美術館
http://www.jcdn.org/




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