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PEELER主催「宇部の彫刻ツアー」開催!

PEELER主催「宇部の彫刻ツアー」開催!
TEXT PEELER

<10月9日>


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お昼すぎ、福岡アジア美術館(a)に集まった参加者たち。
PEELERを運営する藤田千彩と野田利也、PEELERで「第21回現代日本彫刻展2005」の文章を書いている友利香、
そして東京や北九州から来たPEELER読者たちだ。

まずはランチを食べながら、顔合わせ。
美術館の中にある「アジカフェ」で、それぞれ頼んだアジアの料理を食べる。
現在、福岡アジア美術館では「福岡アジア美術トリエンナーレ」が開催されている(b)。
ほとんどの人が、この「福岡アジア美術トリエンナーレ」はもちろん、福岡アジア美術館に初めて足を運んだことが判明。
アジアといっても、本当にいろんな国があり、いろんな形態の作品がある。
まずは参加者おのおの満喫した。

そして福岡アジア美術館の近くにある、art space tetraへ(c)。
乃美希久子の個展を見る。
このスペースは、もとは遊郭だったという。
中には布団のようなもの(綿をカラフルな布にくるまれたもの)が天井を覆っている。
オーナーの遠藤さんと話し込んでいると、すでに道には福岡名物の屋台が並んでいた時間になっていた。

車は北九州へ。
現代美術センター・CCA北九州」(d)という学校があり、そこで学ぶ国内外の作家たちによる展示を、近くの「前田スタジオ(e)」で見る。

そのあと宿を取った、秋吉台国際芸術村(f)。
山に囲まれ、見上げるときれいな星がまぶしいくらいに並んでいる。
入口にはこんなやぐらのようなもの(g)があったりする。
1泊2000円前後で宿泊できる、とリーズナブル。
施設は磯崎新の建築で、アパートメントのような建物がいくつも並んでいる(h)。
部屋の中は、きれいで、ホテル顔負け!(i)。

ではおやすみなさい・・・。

<10月10日>

朝起きて、秋吉台国際芸術村の施設見学。
早朝だったからか、人気がほとんどない。ちょうど展覧会「TRANSFORMER 」が開催中で、キュレーターの原田真千子さんに案内してもらう。芸術村の敷地全体に不気味に響き渡る "MUZUCKS"によるイージーリスニングが印象的だ。

車に乗り、いざ宇部の常盤公園へ。
このツアーのメインイベント「第21回現代日本彫刻展2005」(通称;宇部の彫刻)の会場だ。
学芸員の藤井匡さん(j / 写真注釈 中央が藤井さん)から説明を受けながら、
私たちツアー参加者は会場を回った。

大きな公園の、おそらくごく一部だが、大きな彫刻作品が点在している。
みんなが見ているのは、ピョートル・ツフォルドフスキーの《TUNING FORK》(k/写真注釈 右手の茶色い作品)。
関係者が応募書類に書かれた名前が読めなかったというエピソードを聞きながら、「宇部の彫刻」展が国際的に知られた展覧会だと言うことを改めて知った。

長澤英俊《メリッサの部屋》(l / 左手の茶色い作品)は、1トンもある鉄骨の柱を組み合わせた作品。
藤井さん自ら、「ここを最初に置いて、次はここでね、」とていねいに教えてくださった。

ランドマーク的作品もいくつかある。
西野康造《空を行く 2005》(m / 中央の白い支柱の作品)は、空に飛ぶ飛行機のように、自由に風を受けていた。
青く高く広がる空でなびいているやわらかな作品にうっとりする。

おなじく風を受ける作品としては、杉山吉宏《Wind Drawing》(n / 白く広がっている作品)がある。
この日はあまり風がなく、いっせいになびくことはなかったが、彫刻という言葉に惑わされることのない自由さを感じた。
そして、野外で彫刻を見ることの気持ちよさも感じた。

前回のPEELERでインタビューをしたヤノベケンジの作品《Villa TORAYAN (ヴィラ・トラヤン)》(o/ 並んで見ていた作品)は、子供たちに大人気!
そして、子供に誘われるように、親などの大人たちも楽しそうに作品に顔を近づけている。
作品が置いてある(埋めてある)のが斜面のためか、走り回ったり転げまわったり、作品とそのまわりの環境を誰もが楽しんでいた。

こんな調子で、私たちは野外彫刻の展示を楽しんだ。
周りではお弁当を広げた家族連れ、池でスワンボートに乗る人たちがいる。
彼らも身近にある彫刻作品を楽しんでいることだろう。
東京より少し強い日差しと、白い土壌、目の前に広がる大きな池で繰り広げられた展覧会に、心から満足して、私たちは帰路に着いた。


第3回福岡アジア美術トリエンナーレ2005
The 3rd Fukuoka Asian Art Triennale 2005
福岡アジア美術館(福岡県)
2005年9月17日(土)−11月27日(日)


project for actual art 004
乃美希久子 個展

art space tetra(福岡県)
2005年10月08日(土)-10月30日(日)


TRANSFORMER

秋吉台国際芸術村(山口県)
2005年10月8日(土)- 11月3日(木)


第21回 現代日本彫刻展2005
The 21st Exhibition of Contemporary Sculpture in Japan
期間:10月1日〜11月13日
於:宇部市常盤公園彫刻展会場
 
スケジュール

[10月9日]

午前 福岡アジア美術館集合 
〜 午後 福岡アジア美術館で開催中の福岡トリエンナーレを見学
〜夕方 宇部へ移動 〜泊

[10月10日]
午前 彫刻展見学 〜 午後 引き続き見学 〜 夕方解散




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