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[わたしのまちのアート/栃木]
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わたしのまちのアート
栃木県
アートも餃子もアツい街・宇都宮
TEXT 横永匡史
栃木や茨城を中心にレビューを書いている横永匡史さんにとって、宇都宮は学生時代を過ごした思い出の街。
餃子の街としても知られる宇都宮で意欲的な活動を続けるアートスポットを紹介します。
栃木県立美術館
栃木県宇都宮市桜4-2-7
http://www.art.pref.tochigi.jp
まずは、市内の中心部にある栃木県立美術館です。1972年に開館したこの美術館は公立の近現代美術館としては先駆的な存在で、栃木県を中心とする国内の近現代美術やフランス、イギリス、ドイツなどヨーロッパの近現代美術作品を中心に、多くのコレクションを有しています。
展示室内は、スロープや段差など室内でありながら多彩な展示環境を持ち、アイデアを凝らした意欲的な展覧会が多く開催されています。
また、ステージのような形をした屋外展示場をはじめ、敷地内には彫刻作品が数多く設置されているので、そちらも見逃さないでくださいね。
宇都宮美術館
栃木県宇都宮市長岡町1077
http://u-moa.jp/
市の中心部から北に車で15分ほど、郊外の丘陵地帯に広がる森の中にある宇都宮美術館。開放感あふれる中央ホールを中心に3つの展示室が配置され、緑に囲まれた中、ゆったりと作品を鑑賞することができます。
この美術館は、ルネ・マグリッドの『大家族』を所蔵していることで知られますが、他にも、ポスターやデザイン系のコレクションが充実していており、これらを活用した企画なども積極的に行われています。
また、美術館の周囲の丘陵地帯一帯が「うつのみや文化の森」として整備されています。この「うつのみや文化の森」は、里山の地形や樹木、生態系を極力そのまま保つように配慮されており、休日には、この豊かな自然を求めて多くの家族連れで賑わいます。
天気のいい日などは、美術館での作品鑑賞とともに森の中を散策してみるのもオススメです。
大谷資料館
栃木県宇都宮市大谷町909
http://www.oya909.co.jp/
市の北西部、大谷地区に入ると、ごつごつとした白い岩が目立つ独特な景色が広がります。
この大谷地区は、旧帝国ホテルにも使用された大谷石の産地として知られ、そんな大谷石の地下の採掘跡を一般公開しているのがこの大谷資料館です。
採掘跡に足を踏み入れると、ひんやりとした空気の中、地下とは思えない広大な空間が広がります。大谷石の紋様や切り出したのこぎりの跡が壁面を覆う様はとても神秘的で、まるで古代遺跡にいるかのよう。
またここは、こういった独特の空間を持つことから、映画やビデオクリップの撮影に多く利用されるほか、展覧会やコンサート、パフォーマンスの会場としてもたびたび使用されているので、そちらもぜひチェックしてみてください。
他にも、宇都宮には、中央公園内に
栃木県立博物館
、宇都宮駅の東側にギャラリー・イン・ザ・ブルーなどのアートスポットがあります。
また、宇都宮の街の中には、古い教会や石蔵など、上で紹介した大谷石の建造物が数多くあります。永年の風雨に耐えてきた石肌は、白い中にも微妙な色彩をたたえ、歴史や荘厳さを感じさせます。街中を歩きながらこうした建築をウォッチングするのもおススメですよ!
そして、宇都宮といったら忘れちゃいけないのが餃子!駅前には餃子の像が建ち、街の中では多くの餃子専門店が味を競いあう宇都宮はまさに餃子シティ!こちらもあわせてチェックしてみてくださいね。
著者プロフィールや、近況など。
横永匡史(よこながただし)
1972年栃木県生まれ。
2002年の「とかち国際現代アート展『デメーテル』」を見て現代美術に興味を持つ。
現在は、故郷で働きながら、合間を見て美術館やギャラリーに通う日々。
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