"pink tube"
うわの空
TEXT
藤田千彩
空を描く、なんて、いまどきの美術作家にしてはチャレンジャーだと思う。
先人たちが表現してきた空や景色は、いつまでも本物のそれらと戦っている。
描き尽くされた対象をいまさら描くことより、プレッシャーがあるはずだ。
東亭順はキャンバスで空を描く。
そして近年、絵画を壁に飾るだけでなく、インスタレーションという形式で見せている。
場所は仙川。
東京郊外のベッドタウンの一つで、安藤忠雄建築研究所による集合住宅やTokyo Art Museumという建物が並んでいる中にギャラリーがある。
ギャラリーのガラス越しには、東亭の描く空が遠くからも見えている。
今回はいままで見た空とは違った。
どちらかというと、白樺の木肌のような模様が見える。
そして、青い空ではなく、碧い空だ。
いや、空じゃないのかもしれない。 |
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"Gardening
Record" exhibit space
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1/window_blue
2/window_green
3/Float
4/pink tube
5/blue tube |
展示風景
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1/window_blue
2/window_green
3/Float
4/pink tube |
展示風景 |