top�\reviews［渡辺　豪×橋爪　彩 展「シークレットガールズ　up and down」／東京］

渡辺　豪×橋爪　彩 展「シークレットガールズ　up and down」

展覧会DM
　
　仏製椅子/橋爪 彩/2004
　板に白亜地、油彩/14.8×10.5cm

橋爪　彩
Sai Hashizume

岡部あおみのキュレーションにより、渡辺豪と一緒に発表した「シークレットガールズ」というテーマでの企画展示。共通する課題は身体的皮膚感覚にあるようですが、界面としての皮膚の存在が、他者とのインターフェースとなりえている渡辺と異なり、もっぱら外界と内側を隔てる皮膜のような存在に見える橋爪の絵画には、どこか孤独な影が感じられます。旧作を含め脚に視点をおいた大小さまざまな作品ですが、大きさに関係なくつよいインパクトのある表現は魅力的。
　
　emo/渡辺 豪/ 2004/ムービー

渡辺　豪
Go Watanabe

CGで制作された女性のビデオアート。わずかな陰影だけで完璧な形態を表現した白い女性顔。そのニュートラルな形姿からは異質な感じのすることばが、くちびるの動きにあわせて聞こえてきます。
匿名性をつよくした女性顔は、バーチャルな世界での美少女系にも似て、魅力の要素にあふれていますね。白いマスクで全体を覆ったような印象が、想像力を刺激します。が、ことばの伝える内容が現実的だけに、その距離感が人工的で、不思議な感じがします。
TEXT　塩入敏治
αm project 2005/Vol.2
渡辺　豪×橋爪　彩 展「シークレットガールズ　up and down」

art space kimura ASK?
2005年6月6日（月）～6月18日（土）日・祝休

著者プロフィールや、近況など。

塩入敏治（しおいりとしはる）

現代美術コレクター（コレクター歴25年）
独立キュレーター（キュレーション多数）
GalleryReviewの発行
現代アート大好き人間


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